「食品安全近代化法」が、11月30日、米国上院で可決さ成立した。この法津は、「米国の歴史で最も危険な法案」と言われている。
これにより、人々が食べ物を栽培し、売買し、輸送する権利に対し、米国政府は新たな権限を得ることになる。
ビッグブラザーに、あなたの家庭菜園のトマトを取り締まる権力を与えることになる。直売所でキュウリを売る人を逮捕・投獄する権限が認められることになる。連邦政府の独裁的な規則を遵守せずに有機製品を輸送すると犯罪になる。
「これは、人々が自由な選択によって農産物や食べ物を耕作、売買、消費することに対し、最も攻撃的な権限になるだろう。憲法に反するだけでなく、自然法にも反している。さらに言えば、神の意思に反している」とカナダ・ヘルスの告発者DR.Shiv・Chopraは述べている。
この暴政的な法律では、全ての食糧生産(家庭菜園で作った食べ物も含む)が国土安全保障省の管轄下になる。全裸スキャナーで乗客に痴漢行為をしているTSA(運輸保安局)を所轄しているのと同じ国土安全保障省である。
この法律により、家庭菜園でレタスを栽培し、地元の直売所で販売しただけで、重罪犯人(密輸業者)として逮捕する権限が米国政府に与えられる。
また、これにより、米国は、世界貿易機関(WTO)と国際食品規格(Codex・Alimentarius)に自国の食糧供給に関する主権を売り渡すことになる。
さらに、種の貯蔵も犯罪になり、代々受け継がれた種を貯蔵して家庭菜園をしている人は一般犯罪者になってしまう。これには、明らかに、モンサントなどの企業に種子を独占させる意図がある。小規模な食品生産者に不当な書類作成の負担を課して廃業に追い込み、食糧供給の能力を大規模な多国籍企業に一層移すことになる。
▽アメリカ食品医薬品局・FDAとは?
Food&Drug・Administrationは、食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行うアメリカ合衆国の政府機関である。
▽食品安全・応用栄養センター・CFSANとは?
Center、for、Food、Safty&Applied・Nutritionは、食品一般に関する安全性を追求することによって国民の健康に資することを目的とする。また、遺伝子組み替え食品の安全性についてもCFSANは評価している。
FDAは遺伝子組み換え食品の安全性について十分に研究し、抗原性がないこと、食品中に毒素が増えていないこと、許可されていないような食品添加物がないこと、重要な栄養素は減少していないことを挙げ、すなわちこれらの遺伝子組み換え食品はその組み換え以前の食品と比べても安全で遜色のない完全な食品であると言うことを主張している。
アメリカの食品安全近代化法
