日下さんは、2000年に、『21世紀、世界は日本化するー超先進国・日本の実力』という本を出した。そして、最終章で、「世界は江戸化、島国化」すると。
それから、7年後、『あと3年で、世界は江戸になる』という本を刊行した。
日下翁は、語る。「これからの経済は風流経済であり、風流経済はシニア世代がリードする。私は、1978年(昭和53年)に、『新・文化産業論』と言う本を書いたが、文化産業の担い手は若者
とシルバーの両方である。
分かりやすくいえば、秋葉原と巣鴨になる。風流という言葉には裏の意味があって、それは、社会を離れ、社会を超えてなお、なんとなく自分が満足するということである。
これまで仕事一辺倒で、社会性100パーセントだった生活を終えた人が、もう同じことは
やりたくないという境地のことでもある。
日本の柔道の世界は、6段止まりで、あとは年を獲ると7段をくれる。それは実力ではないが、そういう世界が日本にはある。実はこれと似た文化は日本だけでなく
ヨーロッパにもある。
しかしヨーロッパは貴族主体の世界で、風流といっても、どちらかというと権威的なものが強く、政治、経済、学界、芸術界など、現役生活で、それなりの業績を挙げた人物に対して称号を与えている。それでは風流味があるようで、実はあまりない。
日本の場合は自分で生きようと決めた瞬間から、風流に生きられる。江戸のご隠居様ではないが、『もう十分仕事に生きた。これからは好きなだけやって生きよう』と実践すればできる。」
さらに、65歳以上の人口比率があと、5年か10年で20%を超えれば、シルバーの生き方が社会様式の一つとして公認され、アメリカでも高齢化が進んでいるので、「ゴインキョさん」が英語になることも考えられると結んでいる。
日下公人翁、21世紀の予測